
開催展望
取手競輪開設75周年記念『水戸黄門賞』が、5月31日から6月3日までの日程で開催される。5月のGⅠ日本選手権を制覇した地元の吉田拓矢が主役を務める。その吉田と連係するSS戦士・真杉匠からも目が離せない。南関東を束ねる郡司浩平にも大きな期待が懸かる。最終日にはA級3班9選手による一発勝負『レインボーカップチャレンジファイナル』が行われる。熱いバトルが繰り広げられる4日間だ。
【展望】
吉田拓矢は5月にGⅠ最高峰の日本選手権(名古屋)で頂点を極め、2021年競輪祭に次ぐ2つ目のビッグタイトルを手にした。前回の全プロ記念競輪(青森)ではスーパープロピストレーサー賞へ進出し、グランプリ覇者の脇本雄太や古性優作らと覇を競って存在感をアピールしている。この地元記念には抜かりなく仕上げて臨み、連覇へと突き進む。
その吉田をリードするのは真杉匠。日本選手権ではタテ脚を存分に発揮し、盟友の吉田をVへ導いて男を上げた。続くGⅢ宇都宮記念は失格で途中欠場となったが、全プロ記念では吉田とともにファイナルへ駒を進めており軌道修正できている。シリーズ中には地元の杉森輝大や武田豊樹を引き連れ、上位を独占するシーンも見られそう。
南関東勢の出方も見ものだ。ラインの中核となる郡司浩平は4月に川崎記念を完全Vで飾り、5月には平塚記念を制して地元でGⅢを連取するなど相変わらずの充実ぶり。取手では2020年に開設記念優勝の実績がある。今年は同県の松井宏佑に乗って勝ち星を挙げてこよう。
松井は先の日本選手権でファイナル入りし、吉田拓矢らとV争いを繰り広げて実力を示した。今シリーズは郡司か和田健太郎とのセットで期待に応えてくれそう。後輩の佐々木真也とともに勝ち進み、番手を得ればVが見えてくる。
混戦に強い佐々木悠葵、シャープにまくりを放つ松本秀之介と河端朋之にも警戒を要する。堅実な差し脚を見せる成田和也、岩津裕介、地元で組み合わせに恵まれる芦沢大輔と芦沢辰弘も見せ場を作りそうだ。

(サンケイスポーツ)
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