
開催展望
武雄競輪でミッドナイトGⅢ「日本名輪会カップ オッズパーク杯」が20~22の3日間、S級7R制、ガールズ2R制で開催される。S級は地元のエース山田庸平(佐賀)が、ガールズは昨年の女王・石井寛子(東京)が中心になる。
S級は九州ラインが充実している。山田のほかに北津留翼(福岡)、井上昌己(長崎)、阿部将大(大分)、追加で園田匠(福岡)が参戦する。本命は山田だ。4月の地元GⅢで嘉永泰斗の打鐘先行に乗ると、太田海也の反撃に合わせてバックから番手まくりを決めた。通算5度目のGⅢ優勝を無傷の4連勝で決めた。日本選手権は2次予選で4着に敗退したが、目標の嘉永が不発に終わったもので、動き自体は悪くなかった。山田は自力勝負でも十分首位争いになるが、阿部や北津留を目標にできる展開なら勝率はぐっと上がる。
井上が山田を追走する。近況、優勝こそないが、ベテランらしく安定した走りを見せている。山田が自力で出る展開なら、直線の長い武雄だけに差し切りもある。北津留、阿部は競走得点を下げているだけに踏ん張りどころ。北津留は日本選手権で1次予選こそ4着に敗れたが、その後は1、2着で修正に成功した。4月武雄GⅢはバック3回取り、6、1、2、2着に好走しているしバンクとの相性も良さそうだ。前走の平塚GⅢでも動きは軽快だった。阿部は一時の勢いを取り戻したい。園田は直前の平塚GⅢで決勝(7着)と好走した。九州勢が多く並びは微妙だが、北津留の番手を回れる展開なら優勝争いに加わる。
他地区では鈴木竜士(東京)が侮れない。差しから自力自在に脚質を変え、成績が上向いてきた。日本選手権も1次、2次予選で1、3着と好走した。好位からのまくりで活路を開く。纐纈洸翔(愛知)は日本選手権の落車からどこまで回復しているかがカギ。
ガールズは昨年の女王石井寛子が本命だ。岐阜のオールガールズクラシックから間があいただけに休養、練習ともたっぷり取れただろう。今年3度目の優勝へ自在足を繰り出す。飯田風音(埼玉)が対抗格だ。今年の優勝は3度と乗れている。強烈なまくりで逆転も十分ある。安定感ある那須萌美(宮﨑)も優勝争いに顔を出す。
(日刊スポーツ)





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