広島競輪の開設73周年記念GⅢ

ひろしまピースカップ

開催展望

広島競輪の開設73周年記念・ひろしまピースカップGⅢが12月20日~23日の4日間、開催される。23、24年は玉野での代替開催で長期にわたる改修工事を終え、3年ぶりに広島での開催となる。中心は復調気配の地元の松浦悠士で2年連続5度目の優勝を目指す。新山響平、清水裕友、犬伏湧也のS班も25年ラストGⅢで優勝を目指す。

 松浦にとって試練の25年だった。落車によるケガが相次ぎ、万全の状態で走れなかった。だが、11月小倉の競輪祭でダイヤモンドレースなど2勝を挙げ復調のきっかけをつかみ、12月佐世保で1年ぶりのGⅢ優勝を飾った。準決3着同着で辛くも勝ち上がった運も味方に、決勝は犬伏の逃げを番手発進で決めた。「今回はラインのおかげ。自分で戦う脚力はまだまだ」と慎重な口ぶりだったが、状態が上向いているのは間違いない。前場所の伊東GⅢは決勝4着に好走し、初日特選を快勝するなど俊敏な動きが戻ってきた。今シリーズは太田海也、清水、取鳥雄吾、町田太我、西田優大、犬伏、石原颯ら中四国の機動型がずらりそろった。ラインの絆は強く、V最短だ。
 ナショナルチームに所属している太田は、世界選手権ケイリン4位後の競輪祭で積極的なレースが目についた。未勝利で終わったが、状態は悪くない。パワーあふれる先行、まくりで押し切るシーンも十分ある。
 清水が追加で出場する。伊東GⅢは初日特選と決勝で松浦の前を回り、決勝は3着と好走した。準決は中野慎詞の逃げを豪快にまくって快勝しており、機動力が戻ってきた。冬場に調子を上げるタイプで首位争いに加わる。
 中四国勢が多く決勝に乗ってくれば、徳島の犬伏―小倉竜二は中国勢と別線になる。犬伏の機動力は太田と差がなく、徳島コンビに目が離せない。
 山口拳矢は8月富山記念優勝をきっかけに復調した。切れ味いいまくりを連発して10月前橋の寬仁親王牌は3勝を挙げ、競輪祭も準決に進出。位置取りはうまく、好位キープからのまくり一発に懸ける。山口には中部近畿ラインで三谷将太が付ける。
 新山は3年間守ってきたS班から来年は転落するが、突っ張り先行策は他のラインにとって脅威だ。分厚い中国ラインを後方に置ければ面白い。和田真久留―松谷秀幸の南関勢は自在戦か、メンバー次第新山を目標にしそう。小林泰正―諸橋愛―雨谷一樹の関東ラインは中四国勢と比べるとやや劣るが、混戦になったときにチャンスが出てくる。

(日刊スポーツ)

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