小田原競輪開設75周年記念GⅢ

北条早雲杯争奪戦

開催展望

■開設75周年記念GⅢ『北条早雲杯争奪戦』あす開幕
郡司浩平、決める連覇 大会5V目指す

 小田原競輪の大阪・関西万博協賛
開設75周年記念『北条早雲杯争奪戦』(GⅢ)が、24日から27日までの日程で開催される。主な出場予定選手は別表の通りで、昨年の覇者・郡司浩平が北井佑季、松井宏佑、和田真久留と強力な地元ラインを形成して当地記念5度目のVを目指す。SS戦士・脇本雄太に浅井康太が続く中近勢や、差し脚健在のS班・佐藤慎太郎の出番も十分で、白熱したレースが期待できる。

 《展望》役者がそろった地元勢が強力で、郡司の大会連覇に期待が懸かる。先の平塚オールスター(GⅠ)決勝は松井と共倒れの6着に終わったが、初戦となったオリオン賞レースをまくりで制すなど、シリーズを通しての動きは良かった。
 松井はオールスター決勝は悲願のGⅠ制覇を意識し過ぎて仕掛けが遅くなった印象だが、準決勝では脇本の先行をまくり切り存在感を存分にアピール。再びシリーズを盛り上げてくれそうだ。
 北井は別線の包囲網に苦しみオールスターは準決勝で敗退したが、ホームバンクでの大舞台に向けて仕上がりは万全だった様子。気持ちを切り替えて地元記念に臨む。
 和田は前を任せた深谷知広が巻き返せずオールスターでは決勝に進めなかったが、シリーズ2勝をマークして意地を見せた。
 地元4人が勝ち上がった場合は、郡司が3番手、和田が4番手になりそうだが、先頭は松井か北井か両者の気持ち次第だろう。北井は6月の高松宮記念杯で準決勝は松井に、決勝は郡司に託しGⅠ初制覇を成し遂げているだけに、ここは北井が前回りか。いずれにしても脇本が相手なら2段駆けも視野に入れた組み立てになりそうで、3番手回りの郡司がチャンスをものにして5度目の当地記念Vを飾る。

■SSの脇本が強敵
 地元勢をまとめて破るとすれば、SSの脇本だ。オールスターの準決勝は先行したものの、松井にまくられ惜しくも4着でファイナル進出を逃しただけに、その雪辱に燃えていることだろう。逃げてもまくっても強いのは言うまでもなく、好機に仕掛けることができれば逆転も十分。脇本が早めに出切る展開になれば、番手から差し脚を伸ばす浅井に流れが向く。
 S班・佐藤はオールスターで決勝進出と安定感は抜群。小松崎の番手から突っ込みに懸ける。小林は練習中に落車した影響でオールスターを欠場しており体調面が気がかりだが、本来の力を発揮できる状態ならば出番はある。

郡司浩平


(サンケイスポーツ)

このページに関するお問い合わせは:ctc.contact@graderace.com