小田原競輪開設76周年記念G3

北条早雲杯争奪戦

開催展望

 小田原競輪開設76周年記念G3「北条早雲杯争奪戦」は6日から9日までの4日間開催される。郡司浩平を中心に、松井宏佑、小原太樹の地元勢がシリーズを引っ張る。郡司に対抗するのは新山響平、清水裕友のS班。新山は成田和也、山崎芳仁のガードを得て逆転を狙う。そして中野慎詞が勝ち上がってくればチャンスは広がる。他では一発の魅力ある北津留翼からも目が離せない。
主役を演じるのは郡司だ。前回のG1寛仁親王牌は「日本競輪選手会理事長杯」で失格を喫したが、気持ちを新たに地元記念に臨む。一昨年、昨年に続く大会3連覇がかかるが、今開催は松井を目標に有利にレースを進めることができる。仮に松井が勝ち上がりに失敗しても、本来は自力選手であるだけに問題はないだろう。現在の賞金ランクは6位。しかし、グランプリ選考上は7番目。次の「競輪祭」で優勝するためにも、ここで弾みをつけたい。調整期間は十分にあり、しっかり仕上がっている。3番手は小原が回り盤石の地元ラインを形成する。
 近況は決していいとは言えない新山。賞金ランクも11位に後退した。トップクラスは賞金でのグランプリ出場を考えていないが、「競輪祭」前までに少しでも上積みをしたいところ。中野が進出してくればチャンスは大きく広がる。ガード陣も成田、山崎と熟練の選手がいるのは心強い。地元勢に対抗する一番手は間違いなく新山だ。中野は「世界選手権」帰りだが、帰国してから時間もあり、体調面の不安はなさそう。
 「寛仁親王牌」は決勝6着に敗れた清水。賞金でのグランプリ出場は苦しく、「競輪祭」で優勝するためにもここで好結果を残したい。決して調子が落ちているわけではなく、状況判断を的確にできるかどうかが鍵になりそうだ。一発の魅力なら北津留。強いときは手がつけられないが、戦法的に淡泊なところがある。ただ、ツボにはまった時のまくり、カマシは誰もが認めるところ。迷わず仕掛けることができれば、浮上は十分にある。


(報知新聞社)

小田原記念に出場する(左から)清水裕友、郡司浩平、新山響平、中野慎詞

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