小松島競輪GⅢ

令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設74周年記念・阿波おどり杯争奪戦

開催展望

 小松島競輪場で令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設74周年記念・阿波おどり杯争奪戦(GⅢ)が7月4~7日、開催される。S班は清水裕友(山口)深谷知広(静岡)佐藤慎太郎(福島)が、地元徳島からは犬伏湧也、小倉竜二、阿竹智史らが出場予定。新田祐大(福島)岩本俊介(千葉)嘉永泰斗(熊本)山田英明(佐賀)も小差で大激戦だ。電話投票番号【73#】。
 犬伏の地元記念初優勝に期待する。自力ライバルの対犬伏包囲網が厳しくなり、昨年のように後続をぶっちぎる豪快な勝ちっぷりは見られなかったが、高松宮記念杯(以下宮記念杯)は2次予選までの3走全て最終バックを取るなど積極策が目立った。前場所の久留米GⅢは準決4着と勝ち上がりに失敗したが、最終日は豪快なまくりを放ち、2着を8車身もちぎり圧勝した。状態は問題なく、走り慣れたホームバンクで深谷、新田らを完封したい。地元同士の小倉、阿竹らが犬伏に食い下がる。
 自在戦がさえる清水は前半戦、GⅢ2度優勝とGⅠ、Ⅱの好走で賞金ランク4位をキープしている。犬伏目標が理想だが、四国勢が多く乗り、犬伏の番手を回れないときは、別線勝負になりそう。夏場に成績を落とすタイプだが、苦手な季節を克服したい。
 深谷は宮記念杯で、準決でインに詰まって7着に敗退したことが悔やまれるが、4勝を挙げるなど持ち味の機動力を存分に発揮した。後方に置かれると、深谷といえども犬伏の逃げをまくるのは苦しいが、中団なら逆転も十分ある。
 新田―佐藤の福島コンビが侮れない。新田は誘導員早期追い抜きによるあっせん停止期間が終わり、6月前橋GⅢから戦線に戻ってきた。その前橋、宮記念杯も準決で敗退したが、前橋で3勝、宮記念杯で2勝を挙げるなど機動力は健在だ。佐藤は年齢とともに勝ち星こそ減ってきたが、テクニックと堅実な差し足で苦しい位置でも3着以内に突っ込んでくる。
 ベテラン岩本が今年ブレークした。日本選手権決勝2着が効いて賞金ランク6位とKEIRINグランプリ出場圏内にいる。まくり足は強烈で、混戦になればS班を破る力を持っている。ほかでは嘉永―山田英明の九州ラインの一発が怖い。嘉永は久留米GⅢでも好走しており調子は良さそうだ。ロングまくりで4月川崎GⅢ以来の優勝を狙う。
                                                      

(日刊スポーツ)

このページに関するお問い合わせは:ctc.contact@graderace.com