
開催展望
静岡競輪開設72周年記念「たちあおい賞争奪戦」(GⅢ)が13日から16日まで4日間にわたって開催される。豪華な顔ぶれがそろうが主役は地元スターの深谷知広(静岡・96期)だ。S級S班は深谷と南関で連係する岩本俊介(千葉・94期)、関東の真杉匠(栃木・113期)、北日本の新山響平(青森・107期)の3人。そのほか実力ある松浦悠士(広島・98期)、20年覇者の浅井康太(三重・90期)らトップ選手が出場して熱戦を繰り広げる。(電投番号「38#」)
深谷は愛知から静岡に移籍して4回目の静岡記念。直近の23、24年は決勝で2着惜敗。悔しい思いをした分だけ、今年に懸ける意気込みは強くなる。基本は自力で持ち味を発揮。千葉のS班・岩本ら南関の仲間や自身のほかに7人いる同県地元のメンバーと力を合わせての勝負。気合の走りで初の静岡記念Vを目指す。
真杉は昨年暮れの当地グランプリ7着以来の実戦。同じ舞台で走る今年の初戦で好走へ。同県の坂井洋(栃木・115期)との強力タッグで決勝でのワンツーを狙う。
松浦も斡旋が止まった1月は出走がなく、ここが今年の初戦。5年キープしたS班の座からは降りることになったがリズムは戻っており実力発揮。自在に運ぶか、機動力ある河端朋之(岡山・95期)、石原颯(香川・117期)と中四国で連係も。安定した走りでV争いへ。
新山はここが今年3場所目。1月は記念2場所を走って決勝に進めなかったが、ここで巻き返しへ。北日本の中でも同支部は兄弟子の坂本貴史(青森・94期)と、前走1月岐阜FⅠでS級最年長V記録を更新した53歳、内藤宣彦(秋田・67期)。決勝での連係なるか。ラインの先頭で積極果敢に攻める。
浅井は5年前の当地記念でV。近況成績も今年に入ってFⅠで2Vなど安定している。松浦同様に動く組み立てか、先行パワーがアップして勢いづく藤井侑吾(愛知・115期)と中部ラインで連係。流れが向けばチャンスは逃さない。
九州の主力は嘉永泰斗(熊本・113期)と荒井崇博(長崎・82期)。捲り鋭い嘉永は前走1月小松島FⅠで今年初V。その前の大宮記念でも軽快な動きを見せていた。荒井は3年ぶりの静岡参加。21年当地GPシリーズ(FⅠ)でV。22年記念では決勝へ。嘉永に乗って浮上も。昨年の当地ヤンググランプリを走った後藤大輝(福岡・121期)も若手で気になる一人。積極策でアピールしたい。




スポーツニッポン新聞社
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