
開催展望
GⅢ「防府競輪開設74周年記念・周防国府杯争奪戦in玉野」が2~5日、玉野競輪場で開催される。S班は新山響平、守沢太志、郡司浩平、古性優作、松浦悠士の5人が出場する。防府記念にめっぽう強い清水裕友、清水とラインを組むベテラン桑原大志や中四国勢の犬伏湧也ら好メンバーが出場する(電話投票番号61#)。
防府競輪場は昨年11月から約2年間、施設整備のため休止しており、今年は玉野競輪場で代替開催をする。山口登録選手の地元意識は強く、岡山、広島、さらに四国勢も結束して山口勢をもり立てようとするだろう。清水が中心となる。69周年から5連覇中で、同一記念の連続優勝記録を更新中だ。バンクは替わるが、心の中はホームバンクと思っているだろう。今年は日本選手権の準優勝が大きく、賞金ランクは6位とKEIRINグランプリ出場圏内にいる。西武園オールスターでも決勝に進出(4着)したが、優勝は3月前橋FⅠのみと清水にとってやや物足りない。弥彦寬仁親王牌は1次予選で9着に大敗したが、2日目の負け戦は豪快なまくりでぶっち切り圧勝。3日目も快勝しており調子は問題ない。地元記念の連覇を伸ばし、賞金を上積みしたい。自力でも勝ち負けだが、日本選手権決勝でも連係した犬伏や、中国ラインの盟友・松浦らが前後を固めてくれるはず。
犬伏は寬仁親王牌決勝でカマシ不発の8着に敗れたが、機動力は断然だ。中四国ラインの先頭で見せ場をつくる。ケガから復帰した松浦は寬仁親王牌ではひと息だったが、走りながら状態を上げるだろう。昨年のこの大会の決勝で、清水に食い下がって2着の桑原はマークはしぶとく、ベテランらしく好不調の波も小さい。昨年の再現を狙う。
結束する中四国勢をまとめて粉砕する力を持っているのが古性だ。寬仁親王牌は小松崎大地の先行を4番手から一気にまくって完全優勝を飾った。全日本選抜、高松宮記念杯に続く年間GⅠ3冠を達成した。97年の神山雄一郎以来、史上6人目の快挙だった。年間獲得賞金は2億円を突破し、完全無欠のオールラウンダーといえる。稲川翔や村上博幸が古性と連係し上位を目指す。
新山―守沢の東北S班ラインは後半戦に入って少し元気がない。底力がある2人なので、競輪祭に向けてきっかけをつかむ走りをしたい。郡司はGⅠで賞金を加算できず、グランプリ出場争いでは苦戦しているが、豪快なまくり足でGⅢ優勝を量産している。玉野は20年3月にGⅢを優勝(新山響平と同着)しており、バンク実績はある。S班の意地を見せる。(日刊スポーツ)






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