立川競輪開設72周年記念GⅢ

鳳凰賞典レース

開催展望

立川競輪開設72周年記念GⅢ「鳳凰賞典レース」は、7日から10日まで4日間にわたって開催される。S級S班3人のほか豪華メンバーが激突。トップ選手たちが繰り広げる白熱のバトルから目が離せない。

 中でも注目は各地区を代表する先行型によるパワー対決。関東は直近GⅠの西武園オールスターで初タイトルを手にした真杉匠(栃木・113期)、北日本はS班の新山響平(青森・107期)、南関は直前に向日町記念でGⅢ初優勝を決めたばかりの北井佑季(神奈川・119期)、中四国は5月平塚ダービーと8月西武園オールスターでGⅠ決勝進出の犬伏湧也(徳島・119期)、九州はナショナルチームメンバーの山崎賢人(長崎・111期)。それぞれに確かなラインができて先行争いがヒートアップしそう。

 関東の真杉にはS班の平原康多(埼玉・87期)や自力でも強い佐々木悠葵(群馬・115期)。平原は当地記念で過去3V。11年連続でのグランプリ出場へ賞金の上積みが必要なこともあり、関東でのGⅢに気合。ここで今年の初Vが欲しい。佐々木は8月上旬に落車も、復帰した前走の地元戦、前橋FⅠを制して軌道修正。戦える状態か。2班だが森田優弥(埼玉・113期)も確かな機動力を備える。地元勢は鈴木竜士(東京・107期)、河村雅章(東京・92期)らが活躍へ。

 新山は北日本S班同士の守沢太志(秋田・96期)とのタッグ。守沢はオールスター4走目に5月ダービーに続いての落車。状態面がどうか気になる。渡部幸訓(福島・89期)や大森慶一(北海道・88期)も鋭い差し脚で好調。GⅠ9勝の山崎芳仁(福島・88期)も北のV候補として忘れてはならない存在だ。

 南関で勢いづくのはデビュー3年目、徹底先行の33歳、北井。向日町の決勝はライン2車、打鐘先行で堂々の逃げ切り勝ち。マークしたS班の佐藤慎太郎を振り切った内容は文句なし。実力は間違いなく本物。師匠の高木隆弘と練習に入るバンクで、立川には“地元”の意識も。ガードの固い小原太樹(神奈川・95期)が付けて同県でのワンツーを目指す。

 犬伏も並外れたダッシュとスピードで存在感を示す。後ろは、中四国なら当地記念で19年、20年と連覇の実績ある清水裕友(山口・105期)。阿竹智史(徳島・90期)と師弟での連係も見たい。

 九州は山崎賢が同県タイトルホルダーの井上昌己(長崎・86期)とタッグ。捲り鋭い野田源一(福岡・81期)、タテ脚の切れる園田匠(福岡・87期)も怖い。

スポーツニッポン新聞社

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