福井競輪 開設73周年記念GⅢ

不死鳥杯

開催展望

脇本が6度目の地元記念Vへ爆走―。福井競輪の開設73周年記念「不死鳥杯」(G3)は22日から25日までの4日間開催される。昨年のMVP・脇本雄太(34)=福井・94期=が堂々の主役。盟友・古性優作(32)=大阪・100期=とのS班タッグでシリーズをリードする。他地区では佐藤慎太郎(46)=福島・78期=が束ねる北日本や、清水裕友(28)=山口・105期=が核になる中四国、北津留翼(38)=福岡・90期=、山田庸平(35)=佐賀・94期=を擁する九州勢も侮れず、V争いは激しくなりそうだ。

 脇本は昨年大会、ゲリラ豪雨で準決勝が中止となり、抽選に敗れて決勝入りを逃した。出場機会6連覇の偉業も流れてしまい「走っていればもちろん勝つ自信はあったが…」と苦笑いするしかなかったものの、最終日は逃げ切って圧勝。地元エースのプライドを誇示した。
 今年に入っては、股関節痛や腰痛で調子の波はあるものの、ビッグレースですべて決勝に進出。準Vだった函館「サマーナイトフェスティバル」では準決勝でバンクレコードを更新するなど、勝ち上がり段階での強さは抜群だ。前受けから後方に引いて一気のカマシ、まくりと、戦法はややパターン化しているが、別線勢からすれば「分かっていても止められない」のが実情。圧倒的な破壊力を武器に、V奪回を目指す。
 呼応する古性は今年、脇本の番手から2月「全日本選抜」、6月「高松宮記念杯」とGI2勝。付け切るだけでも困難と言われる脇本を差すのだから、恐ろしい脚力は言うまでもない。「サマーナイトF」では蓄積疲労もあって精彩を欠いたが、脇本との好連係はもちろん、自力も繰り出して暴れ回る。
 ほかにも有力選手は多数出場。松井宏佑(30)=113期=、和田真久留(32)=99期=の神奈川勢が中心となる南関や、吉田拓矢(28)=茨城・107期=、菊池岳仁(23)=長野・117期=の機動力が魅力の関東もチャンス十分だ
報知新聞社(スポーツ報知)

地元記念6度目の制覇へ気合が入る脇本雄太

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