
開催展望
■開設76周年記念GⅢ『桜花賞・海老澤清杯』あす開幕
郡司浩平 大会6Vへ春爛漫
■開設76周年記念の川崎競輪『桜花賞・海老澤清杯』(GⅢ)はあす19日開幕。S級S班4人を含む好メンバーを主力に迎え22日までの4日間、ナイターで開催される。地元の絶対的エース・郡司浩平(神奈川)が大会6回目の優勝を目指すが、別線にも脇本雄太(福井)を筆頭に、犬伏湧也(徳島)、坂井洋(栃木)ら強豪がめじろ押し。初日からハイレベルな戦いが見られそうだ。
【展望】
地元の郡司浩平が、万全な状態に仕上げて当所6回目の記念優勝に挑む。連係が期待されていた岩本俊介が欠場となった今回は自力覚悟の総力戦となるが、別掲メンバーを想定した場合は浮きゴマになりそうな中野慎詞との連係も。いずれにしても相性抜群のホームバンクだけに、主役の座は譲れない。
この郡司には、地元同士で同じく川崎がホームの松谷秀幸がマークする。3月の伊東・ウィナーズカップは準決勝4着で惜しくも決勝進出を逃したが、その後のFⅠは平塚、青森と無難にファイナル進出を果たしているように差し脚は堅実だ。調子に問題はないだけに、郡司が勝つケースならしっかり食い下がってこよう。
郡司にとって最大の難敵といえば、脇本雄太だ。2月の豊橋・全日本選抜を制して競輪界初の〝グランプリスラム〟を達成したパワーはまさに規格外といったところで、ここは中部・近畿ラインの浅井康太を連れて自慢の機動力で逆転に意欲。ツボにはまれば一撃で郡司を倒すシーンも見られるはずだ。
4月からS班の仲間入りを果たした犬伏湧也も活躍が期待できる一人だ。前走の高知記念は初日の特選で落車したものの、残り3日間はすべてバックを取って①①❷着と好走。決勝は清水裕友の2着に逃げ残って脇本を9着に沈めている。落車の影響がないことは証明済みで、今回もS班のプライドで駆け抜ける。
今回は追加出走とはいえ、坂井洋の勝負強さも見逃せない。前走の武雄記念は❹①①❹着と無難に決勝進出、準決勝は追い込み勝ちだったが、岩本俊介、寺崎浩平らを破っている。ここは関東ラインで平原康多との連係になるが、同県の長島大介まで勝ち上がってくればラインも強化。強豪相手でも見せ場は作る。
ほかでは今期は2班ながら中野の走りにも注目したい。GⅢは過去4回走ってすべて決勝進出を果たすなど実績は十分で、今回も積極的な走りで上位陣を脅かす。
(サンケイスポーツ)

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