
開催展望
小松島競輪の「ウィンチケットミッドナイトGⅢ」が2月17~19日の3日間、無観客で開催される。昨年7月佐世保(優勝・松本貴治)に続く2回目のミッドナイトGⅢに新田祐大(福島)、中川誠一郎(熊本)ら全国からS級上位クラスが出場する。ガールズケイリンも2レース組まれており、太田りゆ(埼玉)と児玉碧衣(福岡)が激突する。
新田は失格であっせんが止まり、今回が25年初戦となる。39歳となったが、昨年の最終戦・12月取手FⅠを制しているようにパワー、スピードとも衰えはない。再びGⅠ戦線で輝きを取り戻すためにも、この復帰戦を3連勝で締めたい。基本は自力勝負で挑むが、ラインの後輩の大川剛(青森)や坂本紘規(青森)らと同乗すれば、彼らを目標にできるだけに優勝確率はぐっと上がる。新田にマークできる中田雄喜(福島)が上位進出を狙う。
中川は12月の川崎FⅠを3連勝し、前場所の1月久留米FⅠも連勝で決勝(5着)に進出するなど状態は良さそうだ。混戦になればなるほど飛び出す豪快なまくり足は、とても45歳とは思えない。九州ラインで逃げっぷりいい林大悟(福岡)と同乗できれば番手戦で、ラインの先頭の時は得意のまくりでチャンスをつかむ。
自在足光る高久保雄介(京都)は自力勝負で、高久保には中部近畿ラインで西村光太(三重)が付けて直線勝負に出る。関東ラインの金子幸央(栃木)と鈴木竜二(東京)は自在タイプで、どちらも前を回れる。別ラインがたたき合う展開なら浮上する。昼田宗一郎(岡山)―島川将貴(徳島)の中四国ラインも軽視はできない。
ガールズケイリンは太田と児玉の対決に注目だ。太田は昨年12月~1月に14連勝した。ナショナルチームで鍛えた機動力はガールズの中でトップクラス。松山、大宮はともに決勝で敗れたが、大宮は負けて強しの好内容だった。他の選手のマークがきつくなるが、直前の京王閣も制しているしV最短とみる。児玉はガールズグランプリ(5着)後、3場所走って優勝1回は物足りないが、太田を破るパワーがあるだけに自信と体調が戻っているかがカギだ。2強のマッチレースになりそうだが、2着候補には先行勝負に迷いがない石井貴子(東京)や1着は少ないが安定感ある松井優佳(大阪)らを挙げる。






(日刊スポーツ)
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