開催展望
小松島競輪GⅢ開設73周年記念・阿波おどり杯争覇戦が7月6~9日の4日間、開催される。S班は新山響平、郡司浩平、松浦悠士の3人、地元勢は犬伏湧也、小倉竜二、太田竜馬、久米良、小川真太郎、島川将貴らが出場を予定している(電投番号「73#」)。
犬伏の地元GⅢ初優勝に期待する。高松宮記念杯は白虎賞、準決で脇本雄太に先行策で真っ向勝負を挑んだ。脇本にまくられ、決勝進出はならなかったが、脇本はいつかは乗り越えなければならない壁だ。3月大垣の開設記念でGⅢ初優勝を飾り、5月の日本選手権でGⅠ初決勝進出と、トップスターへ1つずつ階段を上っている。前走名古屋FⅠは早めの先行で佐々木豪の2着に粘るなど、好調さを維持している。走り慣れた地元バンクで新山、郡司らを封じて優勝へまい進する。
小倉、太田らが犬伏を援護する。小倉は何度も犬伏と連係しており、直近では高松宮記念杯の1次予選1でワンツーを決めた。太田は一時期調子を崩していたが、6月向日町GⅢは初日特選、2次予選と連勝するなど良化している。続く小倉FⅠも ❶ ① ❷ と好走し、地元記念に向けて上り調子だ。犬伏の番手を回れるなら差し切り優勝もある。
松浦は絶好調とはいえない高松宮記念杯でも決勝に進出したように、安定性は一番。犬伏、小倉ら地元勢の間には割って入れないので、別線勝負になりそうだ。中団キープからのまくりで活路を開く。
新山が強力な地元ラインに対抗する。高松宮記念杯でも決勝に進出しており、先行パワーは犬伏と互角かそれ以上だ。前場所の久留米GⅢ決勝は逃げて脇本雄太を不発にさせ、成田和也の10年ぶりGⅢ優勝に貢献した。坂本貴史、大槻寛規らを引き連れ、逃走劇を演じたい。
郡司浩平は高松宮記念杯の5走、すべて番手を回る珍しい大会だった。決勝は松井宏佑と共倒れに終わったが、準決までの4走は手堅い走りだった。日本選手権で肩甲骨を骨折したが、復調している。犬伏と新山が先行争いをする展開なら、強烈なまくりが決まる。九州地区は上昇著しい伊藤颯馬の一発、伊藤に付ける園田匠らが上位争いに加わる。近畿地区は機動力健在の三谷竜生が追加で出場する。高松宮記念杯で3勝を挙げたベテラン東口善朋は、三谷目標に直線で差し足を伸ばす。(日刊スポーツ)
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