開催展望
大阪・関西万博協賛、青森競輪開設74周年みちのく記念競輪(GⅢ)「善知鳥杯争奪戦」は、26日から29日まで4日間にわたって開催される。主役は地元S級S班の新山響平=写真=。19年以来となる当地記念制覇へ全身全霊の走り。ここを制して次走GⅠの弥彦寛仁親王牌へ弾みを付けるか。もう1人のS班は直前GⅡの共同通信社杯を地元で制した真杉匠=写真=。新山響と自力でのトップ対決が注目される。そのほか元S班の守沢太志、吉田拓矢ら豪華メンバーが出場して迫力満点のバトルを繰り広げる。(電投番号「12#」)
青森記念2度目のVへ、地元エースの新山響平が気持ちを奮い立たせる。昨年9月、当地でのGⅡ共同通信社杯では決勝で最終ホームから単騎でカマして逃げ粘るも2着。また前走、今年の共同通信社杯(宇都宮)はパリ五輪後2戦目の太田海也、自力で近況好調な松井宏佑と当たった一予でまさかの9着。さらに直近22年9月の青森記念ではデビューから30連勝で初のGⅢ決勝に挑んだ中野慎詞と一緒になって力を合わせたがV逸。重ねた悔しさを、ここで一気に晴らす。最高の思い出は5年前の決勝。北4車先制での2段駆けで勝利。後ろを回った新山将史との地元記念兄弟ワンツーが決まった。今年も兄との同時斡旋に。連係できるかに関わらずプラスに作用することは間違いないだろう。兄弟子の坂本貴史がいることも大きいか。基本は持ち味を生かしての自力勝負。強い心でVゴールを目指す。
同じく北の主力として期待が大きいのが守沢太志。8月平塚オールスターでは今年のGⅠで初めて決勝へ。3走目シャイニングスター賞は番手、ファイナルでは3番手で新山響とラインを組んだ。ここも一緒になれば新山響を信頼。好連係から切れ味を発揮する。
この2人にとって大きな壁となるのが栃茨勢。直前の共同通信社杯覇者の真杉匠と、22年当地記念を制した吉田拓矢だ。乗れている真杉が前で隙のない運び。今期2班でも実力ある吉田が続きワンツーも。関東では森田優弥も機動力は確か。宿口陽一との同県ラインか、同期で一緒に練習もする真杉との連係も視野に。流れが向くと怖い。
追い込み型で堅実なのは南修二と和田健太郎。位置次第でV争いへ。7月別府記念で今年3回目のGⅢ優勝を決めた阿部将大も気になる一人。GⅡを欠場した後なのがどうかだが実力を見せるとV戦線に浮上する。
(スポーツニッポン新聞社)
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