
開催展望
三重県・四日市競輪のナイターGⅢ「開設72周年記念 泗水杯争奪戦」が9日から12日まで開催される。注目は何といっても脇本雄太が約3か月ぶりの実践をどうこなすか。完全復調に近い状態なら、圧倒のシーンがあっても不思議はない。また新田祐大、平原康太のSS勢も直後に迫るGⅠファイナル・競輪祭をにらんで気迫の参戦。ホームバンクの浅井康太を軸にダービー王・山口拳矢、気鋭の藤井侑吾ら迎え撃つ中部勢も最強メンバーがそろって激戦必至。V戦線は見ごたえのあるラインの攻防が展開されそうだ。
脇本雄太がいきなりパワー全開で挑む。約3カ月ぶりの実戦となるが、出走するからには“臨戦態勢”にあればこそ。負傷明けのハンディを考慮しても、秘めるパワーでは頭一つ抜けている。好調新田祐大に、遅まきながら調子を上げてきた平原康太の別線組もそろったが、逆を言えば大目標の競輪祭に向けてのいい意味での試走となる。
最大のライバル新田祐大は前走の京王閣記念をまくって快勝。今年3度目の記念優勝を果たした。マーク巧者の佐藤慎太郎が1車輪まで迫るのがやっとだったように状態は良好。
中部勢は地元タイトル死守へ浅井康太が気合を入れる。寬仁親王牌は落車の影響が残り、準決敗退も戦える姿勢は残した。この1か月の間に立て直してくることは明白で、万全の体制を整える。決勝進出が最低ノルマの山口拳矢に京王閣記念でファイナル進出を果たした愛知の精鋭・藤井侑吾が加われば、打倒脇本の最右翼に躍り出そうだ
(中日スポーツ・東京中日スポーツ)
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