開催展望
開場74周年記念名古屋競輪GⅢ「金鯱賞争奪戦」は27日から30日までの4日間、開催される。新田祐大、守沢太志、平原康多のSS3人に、ダービー王者の山口拳矢が立ち向かう。また一発のある嘉永泰斗や三谷竜生、当地記念のVある渡辺雄太にも注目したい。(電投番号「42#」)
地元地区の山口に期待する。前回のサマーナイトフェスティバル(SNF)では決勝4着。準決では郡司、犬伏ら強烈なメンバーの中、脇本の2着をキープ。類いまれなるレースセンスと加速力を披露した。決勝では、脇本が先行する流れで後方になり4着と敗れた。だが逆を言えばあの位置から4着まで届いたことで、改めてGⅠウイナーの底力を示した。笠松信幸らの地元勢や同県の橋本優己との連係はもちろん、たとえ単騎になったとしても持ち味を発揮して今年7回目の優勝へ。
相手は新田、守沢の北日本SSコンビ。新田はSNF準決でダッシュ抜群のまくりを発動。近況は安定感も増しており、今回も冷静な攻めで逆転は十分だ。守沢はその準決で、新田の番手をまわったがさばかれ敗退。5月平塚ダービーで頸椎(けいつい)を骨折し、復帰2戦目の開催であったことを色濃く感じさせる内容だった。今回どこまで本来の調子を戻しているか。幸い小松崎大地など北日本の援軍も多いだけに、巻き返しはありそうだ。
もうひとりのSS平原も、徐々に調子を取り戻してきている。前回のSNFは決勝に勝ち上がり6着。準決で中を抜けて勝った新田に迫るなど、伸びは悪くない。この後に西武園のGⅠオールスターを控えるだけに、今回を好内容で終えて地元GⅠに弾みをつけたいところ。ラインで坂井洋らとの連係からチャンスへ。
気になるのはそろった九州勢。嘉永は底力が高いし、堅実な中本匠栄が続く。さらに意外性のある伊藤旭とバランスが良い。うまくかみあえば台頭も可能だ。後はしぶとい三谷や、前回落車も名古屋記念Vの実績がある渡辺の一撃に警戒したい。(中日スポーツ・東京中日スポーツ)
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