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開催展望
前橋競輪GⅢ開設73周年記念・三山王冠争奪戦が6月29日~7月2日の4日間、開催される。1周335メートルのドームバンクは高速バトルになり、熱戦必至だ。S班は古性優作、佐藤慎太郎、平原康多の3人が出場予定だ(電投番号「22#」)。
古性優作は2月のGⅠ全日本選抜で脇本雄太の先行を差し切り、大会を連覇した。前走のGⅠ高松宮記念杯は初日に落車(再乗8着)し、心身ともにダメージを受けながら1次予選2から怒濤(どとう)の4連勝。決勝は脇本の突っ張り先行を差し切り、大会連覇を決めた。21年8月のオールスターでGⅠを初優勝してから、わずか2年足らずでGP1勝、GⅠを5勝と、ここ2年の充実度は他の追随を許さない。破壊力満点のまくり足で優勝をもぎ取る。
関東勢を引っ張る真杉匠が逆転候補だ。5月宇都宮GⅢでうれしい地元記念初優勝を飾った。この時は2段駆けの勝利だったが、真杉の持ち味は先行力。多少早めでも主導権を取れば、強靱(きょうじん)な粘り足で後続を完封する。東日本地区で最もGⅠタイトルに近い若手といえる。高松宮記念杯はマークが厳しく未勝利に終わったが、中9日あり心配はいらない。
平原が関東ラインで真杉と連係する。4月武雄GⅢの落車で肩甲骨を骨折し長期離脱を余儀なくされ、復帰戦のGⅠ高松宮記念杯で4日目の青龍賞でも落車してしまった。幸い軽傷で影響は小さいようだ。高松宮記念杯の1次予選2で真杉を差し切っており、再現も十分。地元の佐々木悠葵は真杉の宇都宮V時に援護した。自在性はあるし、真杉の番手を回れるようならチャンスは高まる。地元勢では自在から追い込みに脚質を変えた恩田淳平にも注目したい。佐世保、富山のFⅠを連続優勝し、今年早くも3度の優勝。佐々木との連係で上位進出も十分。
ベテラン佐藤慎太郎が衰え知らずだ。日本選手権で決勝3着に入って賞金を上積みし、高松宮記念杯の決勝は目標の新山響平が不発だったが、直線で内を鋭く伸びて2着に入った。GⅠでの好走で賞金を大きく上積みし、賞金ランキング3位に付けておりグランプリの出場が有力だ。同県の渡辺一成、小松崎大地ら目標にも困らない。
前橋と好相性の清水裕友は、一昨年のGⅢがオール2連対で決勝2着、昨年のGⅠ寬仁親王牌は ❶❸⑥2と好走し、今年3月のFⅠで優勝している。清水には同県の桑原大志や、中四国筋で好調なベテラン香川雄介らがマークする。深谷知広は高松宮記念杯で破壊力あふれるまくりで3勝を挙げるなど好調を維持している。好機に仕掛けて押し切りを狙う。(日刊スポーツ)
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