開催展望
令和6年能登半島地震復興支援・別府競輪開設74周年記念GⅢナイター「オランダ王国友好杯」が25日から4日間の日程で開催される。古性優作、松浦悠士、山口拳矢のS班3人に成田和也、武藤龍生、浅井康太ら各地区から強豪が参戦。九州勢は地元の阿部将大、小岩大介を軸に一致団結して強力遠征勢を迎え撃つ。
最強のオールラウンダー古性が戦線をリードする。今年はすでに記念3V、GⅠ、GⅡ決勝でも3度の確定板を確保し、獲得賞金も1億円超え。ロングスパートも辞さない勝負度胸、妥協のない位置取り、番手戦での存在感など立ち回りはすべてに隙がなく、今回も大崩れはまずない。近畿の先行型が手薄で4日間自力になりそうなのもむしろ歓迎。第一人者の貫禄を示し、ファン投票1位で臨む次節のGⅠオールスターへと向かう。19年当地サマーナイトフェスティバル覇者の村上博幸がマークする。
春先の落車の影響がようやく癒えた松浦は、後半戦への巻き返し態勢が整いつつある。サマーナイトFでは結果が伴わなかったが、これは落車を避けるなど展開のアヤもあった。調子さえ戻れば自力、さばきはともに一級品。そろそろこの辺りで結果が欲しい。岩津裕介、香川雄介のベテランマーカーが松浦を援護しつつ逆転をもくろむ。
今年序盤は精彩を欠いた山口は、夏場を迎え本来の力強さが戻ってきた。取手記念、サマーナイトFの準決で見せた後方からのまくりは迫力十分。戦法的にキャラのかぶる古性、松浦と互角以上の勝負を演じ、調子をさらに上げていく。浅井との強力タッグは他地区にとっても脅威になる。
関東ナンバーワンの追い込みに成長した武藤にも食指は動く。番手を回った時の仕事人ぶりはもちろん、展開が悪くても車群を縫ってくるしぶとさはまさに玄人好み。佐々木悠葵、菊池岳仁との連係が見込める今節も車券検討からは外せない。北の重鎮・成田は盟友・小松崎大地とのタッグで存在感を示す。北井佑季の欠場が痛い松谷秀幸、新田康仁の南関勢は他地区との連係も視野に上位進出を狙う。
九州勢は地元の阿部、小岩を盛り立てる形で結束する。地元優勝の期待がかかる阿部は自力でも勝負にはなるが、できれば北津留翼、伊藤颯馬、伊藤旭といった先導役が欲しいところ。援護役の小川勇介も含め1人でも多く勝ち上がり、ラインの力で他地区に抵抗したい。
(九州スポーツ)
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