函館競輪GⅢ

開設74周年記念・五稜郭杯争奪戦

開催展望

 令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設74周年記念・五稜郭杯争奪戦(GⅢ)が16~19日の4日間、函館競輪場で開催される。古性優作(大阪)、真杉匠(栃木)、新山響平(青森)、佐藤慎太郎(福島)、山口拳矢(岐阜)のS班5人が出場する。最強のオールラウンダー古性がシリーズの中心になる。電話投票番号【11#】。

 常に進化を求める古性は、いわき平でのGⅠ日本選手権で自在戦法を駆使して存在感を見せつけた。特選は最終ホームからカマして2着に粘り、ゴールデンレーサー賞は平原康多を飛ばして坂井洋の2着に入った。決勝は苦しい位置から直線だけで伸びて3着に突っ込んだ。古性は先行、まくり、番手飛びつきと、展開や相手に応じて何でもできる。ラインの先行目標が不在の今シリーズは、自力自在戦法で勝機をつかむ。3連覇が懸かる地元岸和田でのGⅠ高松宮記念杯の前に函館を制して弾みをつける。近畿同士の東口善朋、三谷竜生が古性と連係し優勝争いに加わる。
 真杉は1月に練習中に落車、骨折してしまい大きく出遅れたが、4月西武園GⅢを豪快なまくりで制し、復活優勝を飾った。日本選手権は未勝利だったが、4走中3度も最終バックを取るなど積極性が目立った。メンバー中1番の先行力を見せつける。
 新山―佐藤―守沢は今年になってやや調子落ちの印象を受けるが、地元北日本地区でのGⅢだけに復調のきっかけをつかみたい。山口は日本選手権では準決で真杉の逃げをまくりで仕留めて決勝に進出するなど復調した。先行争いや、混戦になると小気味いいまくりが飛び出す。
 2月の全日本選抜を制し来年のS班復帰を決めた郡司浩平に注目したい。日本選手権では2次予選で不運の車体故障に泣いたが、残り2走を連勝で決めているように状態は悪くない。自力でも好勝負だが、神奈川同士の松井宏佑を目標にするレースなら優勝確率はぐっと上がる。
 小林泰正は日本選手権で強烈なまくり脚でGⅠ初決勝進出を果たし、大きな自信になった。関東同士で同期の真杉と連係するか自力勝負でS班撃破のシーンもある。町田大我―岩津裕介―小倉竜二の中四国ラインも見せ場をつくる。

(日刊スポーツ)

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