伊東温泉ナイターGⅢ

花と海といで湯賞 万博協賛

開催展望

 傑出した選手が見当たらず激戦必至のシリーズだが、岩本俊介(千葉)が地元地区の意地を見せる。前場所の京王閣(FⅠ)では初日特選に続き準決勝でも逃げ切ると、決勝では松本秀之介の先行を5番手からのみ込み完全V。調子は上々で、スピードを生かしたカマシ、まくりで優勝をもぎ取る。同県の根田空史をはじめ、川越勇星(神奈川)や地元の道場晃規に託すことになれば、さらにチャンスは広がる。地元の岡村潤と萩原孝之の差し脚は健在で、目標次第では出番もありそうだ。
 茨城の吉田拓矢を中心にまとまる関東勢が侮れない。吉田は年頭の平塚(FⅠ・4日制)で優勝を飾り2024年は幸先のいいスタートを切ったが、前々回のGⅠ全日本選抜(岐阜)は初日に失格。前回の高松記念は準決勝で敗退と近況はリズムに乗り切れていない印象だが、多彩な戦法を駆使して逆転をもくろむ。連係実績豊富な神山拓弥や雨谷一樹(ともに栃木)の援護も心強い。
 昨年12月から調子を上げている井上昌己(長崎)が怖い存在だ。九州の自力型が手薄で勝ち上がりは苦戦を強いられそうだが、最終的に好位置を占めることができれば差し脚を発揮してのV争いも。
 中四国からは一発が魅力の原田研太朗や戦法に幅がある小川真太郎(ともに徳島)、タテ脚が鋭い大川龍二(広島)らが参戦。もつれる展開になれば、まくりでVを飾るシーンも見られそうだ。
 ラインの厚みなら中部近畿勢も差はない。ダッシュ力抜群の谷口遼平(三重)のまくりは魅力で、好機に仕掛けることができれば上位を狙える。村田雅一(兵庫)は目標には恵まれそうで、好展開をものにできるか注目が集まる。
 北日本の佐藤友和(岩手)と佐々木雄一(福島)は、ビッグレースでも活躍しており底力は上位。根本哲吏(秋田)、酒井雄多(福島)と乗り合わせることができればVも可能だ。

岩本俊介

サンケイスポーツ

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