令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設71周年記念静岡競輪GⅢ

たちあおい賞争奪戦

開催展望

令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設71周年記念静岡競輪GⅢ「たちあおい賞争奪戦」が、2月1日から4日まで静岡競輪場で開催される。S級S班は地元深谷知広(静岡・96期)=写真=と清水裕友(山口・105期)=写真=、佐藤慎太郎(福島・78期)=写真=の3選手。そのほか豪華メンバーがそろって熱戦を繰り広げる。
強力連係は南関勢。主力は深谷と昨年覇者のスター郡司浩平(神奈川・99期)。深谷と同じ地元静岡の渡辺雄太(105期)、岡村潤(86期)、簗田一輝(107期)やスピードある松井宏佑(神奈川・113期)もV候補に。中部はトップレベルの実力を維持する浅井康太(三重・90期)。近畿のハイパワー寺崎浩平(福井・117期)も怖い1人だ。(電投番号「38#」)

 地元S班の深谷と神奈川のエース郡司は南関地区での直近GⅢ、川崎記念でも力を合わせたばかり。決勝は南関でライン5車。先頭の深谷に地元勢が4人。赤板から出て逃げた深谷に乗って番手から抜け出した郡司がホーム川崎で記念4連覇を決めた。ここではどう並ぶか。昨年の当地記念を郡司は渡辺雄―深谷の3番手回りからV。深谷をはじめ地元勢を盛り立てたい気持ちは強いはず。軸は深谷だ。21年静岡移籍後、当地記念初Vへ。南関で絆の連係から、S班戦士としてしっかり結果を。その期待は大きい。郡司と同県、神奈川同士は強烈ダッシュの松井。地元勢は深谷のほか上記に挙げた3人に加え、地元静岡記念初登場となる渡辺雅也(静岡・117期)にも注目。追加参戦の強力先行・野口裕史(千葉・111期)も地区の戦力を底上げする。

 清水は大宮記念を制し、川崎記念で決勝2着。今年に入り、S班3人の中では最も充実。昨年決勝で南関勢に敗れており、その分も活躍に燃えるか。基本は動く組み立て。前々に攻めてV争いへ。

 佐藤は22年の覇者。正規→追加→正規→追加で、ここが今年GⅢ4場所目。間隔は全て中2日。次は中3日でGⅠ岐阜全日本選抜へ。スケジュールはタイトだが、うまく整えて戦い抜く。北の自力型は同県の高橋晋也(福島・115期)や坂本貴史(青森・94期)。前で仕掛ける後輩をガードしつつ、ゴール前で鋭さを見せる。

 浅井は4年前、20年に当地記念でV。動ける中部の後輩は山田諒(岐阜・113期)。中近で寺崎との連係も。もちろん自力でも優勝を狙える。

 寺崎は今年初戦の和歌山記念で決勝3着。近畿4車の先頭で逃げ、優勝は番手を回った古性優作。自身は確定板に残った。自力で強さを発揮。記念初Vゲットなるか。

 九州はダッシュいい伊藤颯馬(沖縄・115期)と差し脚切れる園田匠(福岡・87期)。伊藤と同学年、積極的な走りで売り出す東矢圭吾(熊本・121期)にも勢いがある。

 関東は小林泰正(群馬・113期)が上昇ムード。上越同士で切れ味健在の諸橋愛(新潟・79期)とタッグ。自力で前々強気に攻める。


(スポーツニッポン新聞社)

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