京都向日町競輪GⅢ

平安賞

開催展望

 京都向日町競輪の開設74周年記念GⅢ「平安賞」(大阪・関西万博協賛)はあす9月5日から8日まで、4日間の熱戦が繰り広げられる。S班の脇本雄太を中心に、地元の窓場千加頼、山田久徳らが力を合わせる近畿勢が強力布陣で臨む。今年のGI戦線で存在感を増している南関勢は、昨年覇者の北井佑季が参戦。清水裕友、佐藤慎太郎の実力者や、嘉永泰斗、荒井崇博を擁する九州も不気味でV争いは激しくなりそうだ。
 脇本は平塚「オールスター」で準決勝敗退。しかし直後の前走・小田原記念で決勝進出。その決勝は南関7車相手でさすがに厳しい結果となったが、底力は発揮できている。地元の窓場がその「オールスター」で準Vと、近畿のエース格に成長。3月取手「ウィナーズカップ」で脇本をVに導いたように、連係実績もある。昨年のファイナリスト・山田、川村晃、に加え、高久保雄、稲垣裕ら地元勢も充実。窓場―脇本に呼応して他地区を封じるか。
 昨年大会で記念初Vを達成した北井。今年は「高松宮記念杯」を制し、タイトルホルダーとなって帰ってきた。自力型のタレント豊富な南関にあって、番手回りも増えるなど、以前のような徹底先行から戦法の幅を広げつつある。今回は「高松宮記念杯」でワンツーを決めた和田や、「サマーナイトフェスティバル」で決勝に乗った松谷秀らもおり、結束力を高めて打倒・近畿へ突っ走る。
 清水は「オールスター」で無念の失格。ただ、その前の松戸記念Vもあるだけに、もちろん優勝候補。「オールスター」で存在感を見せた岩津らが援護に回る。昨年北井に続いて準Vの佐藤も決め脚は上位。北日本の目標はやや手薄で、援軍次第の戦いになる。「オールスター」を欠場した嘉永が戦線復帰する九州は、ベテラン・荒井がその「オールスター」で3勝と元気。若手機動型が多い関東は武藤が軸。好連係があれば浮上も十分だ。中部は1班が皿屋豊、松岡篤と2人だけ。厳しい戦いだが、タテ脚勝負で上位を狙う。


(報知新聞)

《写真》向日町記念に出場する(左から)脇本雄太、窓場千加頼、北井佑季、清水裕友

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