京王閣競輪ナイターGⅢ

大阪・関西万博協賛 後閑信一・高木真備 日本名輪会カップ

開催展望

 ナイターGⅢの「大阪・関西万博協賛 後閑信一・高木真備 日本名輪会カップ」が10日から13日まで東京オーヴァル京王閣(京王閣競輪場)で開催される。日中の和歌山GⅢと同じ日程での〝夜の部〟。男子S級とガールズの2本立てで4日間にわたり熱戦が繰り広げられる。

 S級はGⅠオールスター組が不在で激戦模様だが、北津留翼(福岡・90期)が戦歴と実力で一歩リード。GⅢでは過去に6V。1着が多いのも魅力で、直近ビッグレースの7月GⅡ函館サマーナイトFでは得意の捲りで2勝。自慢のダッシュとスピードを武器に他を圧倒するか。

 関東で注目は地元の軸としてホームバンクでのGⅢに燃える鈴木竜士(東京・107期)。立川では7月FⅠで完全Vも、当地では茨城から東京移籍後に、まだ結果が出ていない。立川で準決、決勝とワンツーの河合佑弥(東京・113期)と地元ホーム同士でのタッグへ。果敢に出る後輩に乗り抜け出しを決めたい。

 近畿は自力で強い窓場千加頼(京都・100期)と福永大智(大阪・113期)が力を合わせそう。後輩の福永が前で仕掛けて、自在性もある窓場が番手回り。窓場の差し切りから両者での決着も。

 北日本は追い込みの桜井正孝(宮城・100期)が近況好成績。5月伊東FⅠで今年初Vをゲットし、直近2場所のFⅠは決勝2着。このところ流れがいい。機動力ある根本哲吏(秋田・97期)、同県で積極果敢な桜井祐太郎(宮城・117期)、自在に動ける星野洋輝(福島・115期)との連係から上位争いへ。

 河端朋之(岡山・95期)は前走地元戦の玉野FⅠで今年初V。得意のカマシ、捲りで一気に浮上も。先行パワーある竹内雄作(岐阜・99期)は積極策で勝負。自力で復調ムードの堀内俊介(神奈川・107期)も流れに乗って仕掛けると怖い。

 ガールズは1日3レース21選手による争い。飛び抜けたV候補がいない中でも吉村早耶香(静岡・112期)が5月以降に4Vと近況最も安定。腰に不安を抱えつつも自力基本の組み立てで結果を出している。

 今節得点最上位は中野咲(愛知・110期)。自在な走りで好調キープ。前々走7月岸和田で今年4回目のVを決めた。戦歴では尾崎睦(神奈川・108期)が断然。今年はまだ1Vのみとリズムに乗れずにいるが底力は一番。自力でV争いへ。

 今年3回目のVへ地元戦に気合は京王閣がホームの岡本二菜(東京・118期)。前々走7月大垣で初Vを決めた122期在所1位の又多風緑(石川)にも注目。確かなタテ脚のある藤田まりあ(埼玉・116期)、青木美保(埼玉・118期)や位置取り堅実な比嘉真梨代(沖縄・114期)も決勝での連候補に挙がる。

スポーツニッポン新聞社

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