久留米競輪GⅢ

開設75周年記念・第30回中野カップレース

開催展望

 久留米競輪場で令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設75周年記念・第30回中野カップレースが6月22~25日、開催される。松浦悠士(広島)新山響平(青森)佐藤慎太郎(福島)のS班が出場予定。北津留翼(福岡)嘉永泰斗(熊本)らが九州勢の牙城を死守するか。電話投票番号【83#】。
 地元久留米が生んだスーパースター中野浩一氏は77~86年、世界選手権自転車競技大会のプロスプリントでV10を達成した。GP1度、GⅠ11度制し、92年6月に惜しまれながら引退した。中野氏の偉業をたたえ、93年から記念競輪(当時は前節、後節のどちらか1つ)に中野カップレースの名称が付いた。選手の名前が付いた初めての記念競輪で、九州勢はこのタイトルを守るため一丸となる。
 中心は松浦。3月ウィナーズカップの落車の影響で日本選手権、宮記念杯は勝ち上がりで敗退した。復調途上だが、KEIRINグランプリ連覇のためにも後半戦に向けて、ここできっかけをつかみたい。今シリーズは犬伏湧也、佐々木豪、取鳥雄吾ら中四国ラインの先行目標には事欠かない。番手有利に運び、3月玉野GⅢ以来の優勝チャンスだ。犬伏は宮記念杯で2次予選までの3走は、すべて最終バックを取るなど先行パワーが戻ってきた。援軍が充実しそうで逃げ切りも十分ある。
 新山は宮記念杯で1次予選①②をともに逃げ切るなど、本来のスタイルを取り戻した。決勝は神奈川2段駆けの前に屈したが、今シリーズで新山の先行力に対抗できるのは犬伏ぐらいか。追加参戦の佐藤、菅田壱道に、阿部力也、小松崎大地ら北日本勢が多いのも好材料だ。ベテラン佐藤慎太郎は今年16場所目の出走となる。1着回数は減ったが、安定した差し足は健在だ。新山の逃げをフルに利せるし久しぶりの優勝もある。
 九州勢は山崎賢人が追加で出場するのが大きい。自力でも好勝負の地元・北津留が山崎や嘉永、伊藤颯馬らと連係してS班撃破をもくろむ。ほかでは2班ながら機動力ある森田優弥、森田と連係する宿口陽一の埼玉コンビ、追加参戦の三谷竜生と宮記念杯で準決に進出した山本伸一の奈良コンビが上位進出を狙う。


                                                           (日刊スポーツ)

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