いわき平競輪GⅢ

いわき金杯争奪戦

開催展望

 開設73周年記念いわき平競輪GⅢ「いわき金杯争奪戦」が25日から28日まで福島県・いわき平競輪場で開催される。S級S班は地元佐藤慎太郎(福島・78期)=写真=のほか新山響平(青森・107期)=写真=、脇本雄太(福井・94期)、古性優作(大阪・100期)、山口拳矢(岐阜・117期)で9人のうち半数を超える5人が出場。さらに地元タイトルホルダーの新田祐大(福島・90期)、山崎芳仁(福島・88期)ら豪華メンバーが集結。ビッグレースにも負けない顔ぶれにより4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。(電投番号「13#」)

 地元S班の佐藤慎太郎は22年5月平ダービーで決勝2着。ホームバンク登場はその時以来。記念では過去に決勝2着が3回あるが優勝はまだない。99年4月のS級初出走から25年目。ここで決勝1着ゴールへ。その気持ちは他の誰よりも強いか。北日本S班同士の新山響平や同県グランドスラマー新田祐大、同門弟弟子の山崎芳仁、確かな機動力を備える小松崎大地(福島・99期)ら頼れる味方は多い。追い込みで実力アップした渡部幸訓(福島・89期)もラインを厚くする。絆の連係からゴール前で切れ味発揮。念願のVをつかむか。

 近畿S班同士でのタッグは脇本雄太と古性優作。2人ともGⅠ初Vが当地。脇本は2回、古性は1回、平バンクでGⅠを制している。脇本は大宮記念を急性上気道炎で途中欠場した後だが自力での強さは断然。まずは初日の動きに注目。不安が少なければハイパワーで別線を圧倒する。古性は年間GⅠ3Vで昨年のMVPに。今年も初戦の和歌山記念を制して好スタート。19年オールスター同様、脇本を差してのVなるか。しっかり続いてゴール前勝負に懸ける。

 中部のS班は山口拳矢。立川グランプリ5着の後、今年に入って和歌山記念を欠場。ここが新年の初戦になる。状態面はどうか。自力基本に攻めの走りで強さを見せたい。

 九州の軸は好調をキープする山田庸平(佐賀・94期)。昨年12月広島記念(玉野で開催)、今年初戦の立川FⅠと連続完全V。若手でパワーのある嘉永泰斗(熊本・113期)、追い込み主体の組み立てで近況安定している井上昌己(長崎・86期)と強力連係。動いても器用さを生かしてV争いへ。

 関東のV候補は吉田拓矢(茨城・107期)。今年初戦は正月開催の平塚4日制FⅠで②①②❶。自力で好走へ。流れに乗ると怖い。


スポーツニッポン新聞社

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