西武園競輪開設74周年記念GⅢ

ゴールド・ウイング賞

開催展望

令和6年能登半島地震復興支援、大阪・関西万博協賛、西武園競輪開設74周年記念GⅢ「ゴールド・ウイング賞」は、20日から23日まで4日間にわたって開催される。東西各地区から豪華な顔ぶれが出場する中で本命に推すのは、ケガによる不振から脱却できずにいる地元エースの平原康多=写真=。走り慣れたバンクで復活のVへ。同県の他、関東の仲間との連係からチャンスをつかみ取るか。S級S班からは脇本雄太=写真=、真杉匠、深谷知広、山口拳矢の4選手。そのほか好メンバーが集結して熱く激しいバトルを繰り広げる。(電投番号「26#」)

<見どころ>
 10年ぶりにS班から1班になり、平原は今年に入ってここが9場所目。うちFⅠ5場所も含め、まだ優勝はない。直近出走の4月宇都宮では初日特選6着の後、苦しい展開をしのいで2着で準決をクリア。決勝は前を任せた長島大介が3番手で内に詰まると最終バックから自力を発動。自ら捲り上げたが逃げたラインの番手を回った和田圭と絡んだ影響もあってスピードに乗り切れず5着。結果を出すことはできなかった。1場所欠場し、宇都宮から中15日で迎える今シリーズ。舞台は練習バンクの西武園。戦歴断然のスターが特別な思いを胸に走るここで復活へ。主力に埼玉の他、関東の仲間が多いことも追い風。自力で強い同県後輩の森田優弥、S班の真杉匠もいる。決勝に数がそろった時は結束が難しくなるケースもあるが、どうあれ森田は平原の前で果敢な走りに徹するに違いない。当地記念通算4回目のVへ。ファンのため、そして自身のために、期待され続ける地元エースが結果を出す。

 森田は昨年9月立川記念でGⅢ初V。関東が5車で結束し、同期のハイパワー真杉の番手回りからステップアップとなるV。直近はGⅡ取手ウィナーズカップ、立川FⅠと関東地区で続けて失格。流れを変えるためにも、ここで結果を求める。その他、地元勢では動ける宿口陽一、差し脚堅実な武藤龍生もV候補に。意気込みでは負けない。

 真杉は落車後だった前走川崎記念で準決6着。中11日で、立て直して今シリーズへ。昨年8月西武園オールスターでGⅠ初制覇。思い出の地で再び強さを見せる。真杉と同県の坂井洋は追加での出場。前走高知記念決勝は単騎で3着だったが、ここでは真杉の他、関東での連係から上位をうかがう。

 脇本雄太は22年当地オールスター覇者。直近ビッグのウィナーズカップを制し、その後に1場所を休んでの復帰戦。状態面に不安がなければ異次元パワーで圧倒。稲川翔、村上博幸が近畿連係で脇本に食らいつく。

 深谷知広のスピードも屈指のハイレベル。高知記念では二予、準決と捲り1着。V争いは間違いない。

 山口拳矢は近況ひと息も、本来の動きを見せると浮上。好位を確保して踏み込めば先頭でゴールへ。

 伊藤颯馬はウィナーズカップで初のビッグ決勝進出。GⅢ初制覇へ、スピードを生かして出ると怖い。
(スポーツニッポン新聞社)

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