開催展望
去年のグランプリ制覇から一年でSSのユニフォームを脱ぐことになった松浦悠士。しかし前走競輪祭(GⅠ)では「今年、一番の出来」と言う言葉通り鋭い伸びを連発。4連勝、決勝3着で締めた。状態は間違いなく上がってきているだけに、ここは中心になる。9月岐阜GⅢに続いて、岐阜県の記念制覇を果たす。中四国の援軍は決して多くはないが、今の状態なら問題ないだろう。
山口拳矢を中心とした中部勢が巻き返す。山口は前走競輪祭では①⑥⑦④⑧。着順よりも犬伏湧相手に先行して7着となった二次予選Aの内容を評価したい。今回はホーム戦。地元岐阜勢の大垣記念制覇は2012年の志智俊夫までさかのぼる。それ以来となる地元選手のVへ。志田龍星、山口富生、不破将登の同県勢や藤井侑吾といった中部勢と一致団結して上位を目指す。
初となるグランプリ出走を決めた北井佑季。しかし、前走の小倉競輪祭は決して納得のいく走りではなかったようだ。そのモヤモヤを払拭する意味でも、今回の大垣記念は出走しそう。豪快に先頭を走るレースを続けて、多忙な中でもグランプリへのきっかけをつかみたいところだ。
総合力で十分に勝負になるのが近畿ライン。今年になって平塚オールスター決勝2着など力を付けた窓場千加頼にマーク堅実な南修二、前走の競輪祭でダッシュ鋭い攻めから準決勝まで進出してあわや決勝までの活躍を見せた中釜章成と、バラエティーあふれる組み合わせ。しっかりかみ合えば、強大な力を発揮する。
新山響平が欠場となったことで、逆に中野慎詞にとっては自分のタイミングで仕掛けられるか。抜群のスピードは日本の競輪でも証明済みで、一気に記念初優勝まで狙える勢いだ。師匠の佐藤友和、実力者の成田和也らを連れて。
一発なら関東勢。森田優弥は勝負根性があり、前走競輪祭最終日では平原康を後ろに従えての1着。強大なライバルたちを相手に奮闘する。ダッシュ抜群の坂井洋、そして本来の能力が開花してきた菊池岳仁とそろった軍団に期待してみる。
(中日スポーツ・東京中日スポーツ)
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