開催展望
点数差以上に力差接近のメンバー構成。加えてGⅡ宇都宮の共同通信社杯(共同杯)から中3日。この組み合わせと日程なら、よりモチベーションの高い地元勢が有利と見る。山口拳矢を中心にまとまる中部勢を軸にとる。山口は前走共同杯で2勝。特に一予で最後方からまくった破壊力は光る。状態に問題はなく、器用な山口は連係策でも自力で出ても大丈夫。川口光太朗・聖二兄弟や山田諒、志智俊夫といった同県勢、橋本優己に纐纈洸翔、村田祐樹などさらなる若手の援軍も多い。いずれにせよ地の利を得た中部勢が、レースを引っ張って行く。
機動力の高さでは、深谷率いる南関ラインも大差ない。深谷知広は前走の共同杯で決勝まで到達。番手戦もあったとはいえ、随所にタテ脚を発揮している。小原太樹らラインの援護を受けての逆転まで.
当地記念連覇を狙う松浦悠士だが、近況はリズムがひと息。8月オールスター最終日は落車失格。その影響か前走共同杯では精彩を欠いた。町田太我などとの連係策も視野に入れて、SSの意地を見せ浮上を狙って行く。
平原康多は前走共同杯で3日目失格と不完全燃焼。ただ動き自体に不安はない。幸いにも坂井洋、黒沢征治など自力で出る関東ラインの選手は少なくない。うまく連結からチャンスを見いだしていく。
個性的な選手たちがそろったのは九州勢。底力十分な山田庸平に、前走共同杯で決勝に進み優勝まであと一歩の4着と存在感を発揮した北津留翼もそうだが、前走共同杯で3勝と大暴れした伊藤旭の一発に注意したい。前走宇都宮一予では、優勝することになる真杉匠を最後方からのまくりで撃破。二予で大敗したが3日目、最終日と1着で締めた。特に4日目の後方まくりは、展開もあるが北井佑季らを一蹴した。破った相手とGⅡというグレードを考えても調子絶好は間違いなく、正しく桁違い。強烈スピードは今シリーズの台風の目となりそうだ。
中日スポーツ・東京中日スポーツ
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