開催展望
富山競輪G3開設72周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が8月3日から6日の4日間、開催される。新山響平、佐藤慎太郎、郡司浩平、松浦悠士のS班4選手をはじめ、高いレベルで脚力をキープしている真杉匠、しぶとさに定評がある渡部幸訓、小倉竜二らが参戦。地元の中部地区からは浅井康太、スピードに磨きがかかる志田龍星、谷口遼平、川口公太朗らが登場する。ほかにもJリーグ・カターレ富山にも在籍した北井佑季ら豪華メンバーのあっせんで連日、目の離せないシリーズになりそうだ。
大会連覇を狙う松浦が順調なステップを刻んでいる。落車による調子落ちは当所の全プロ記念で取り戻した。高松宮記念杯(G1)は決勝4着。巧みな位置取りと、ドンピシャな踏み出し。決勝は脇本雄太らと力勝負を演じた。小松島記念を制し、函館サマーナイトフェスティバル(G2)では大会3連覇を達成した。富山記念は2019年、昨年大会を制覇して相性もいいバンク。同地区内に目標はいなくても、自力基本の競走で盛り上げる。小倉や柏野智典らの援護を受けられれば、グッと優勝の視界が広がる。
ラインの総合力を考えると北日本勢が優位。先頭を走り、レースを作るのは新山。高松宮記念杯で決勝進出。久留米記念も3度、主導権を奪う積極的な内容で成田和也の優勝に貢献した。小松島記念と直前のサマーナイトは末脚を欠いてしまったが、積極さは失われていない。佐藤は高松宮記念杯ですべて確定板にのり、しぶとい“らしさ”を示した。福井記念決勝は単騎の競走で臨み、決勝2着。レース運びのセンスは一流品だ。46歳。衰えを知らない。
報知新聞社(スポーツ報知)
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